こんにちは。 あなたは同じ仕事を３０年以上続けたことはありますか？ もちろん私はありません。そしてこれから先も勤続３０年達成は難しいでしょう。 現役時代の３０年。即ち人生の大半をその会社に捧げたことになります。だから同じ会社に３０年以上お勤めになるということは、一言で言えない重みがあります。
３２年間、静岡にて正栄金属に尽くしてくださったSさんがこの度栄誉ある退職をされました。
Sさんはドンピシャで私の親の世代の方です。だからどれだけミスのない堅実な仕事を毎日こなすことが凄いことかはウチの親を見ていればわかります。
そう、Sさんの残した仕事の流儀は、勇退されたあともエバーグリーン・永遠に色褪せる事なく誰にも追い越すことが出来ない程しっかりと確かに刻まれ続けます。
Sさんの足跡である手書きの資料を先日拝見しました。全て手計算・直筆の資料です。この激アツさよ！！！
AI、IoT、DXなどこぞって極力人を介在させず効率的で再現性のある業務改革をおこなおうとする世の中、デジタルハラスメントが続発している世間を優しくたしなめるような完璧な手書き資料。
これでイイんです。これは、変えられる人が変えられる時に変えればイイ。むしろ丁寧な手書きの一文字一文字に激しい仕事への熱意が宿っていて圧倒させられました。
当社代表からいただいた仕事の進め方のヒントである米海兵隊のマネジメント原則に、こんな文章があります。
「ハイテクを駆使して戦え」海兵隊らしいですね。しかし一方で、このすぐ次には
「ローテクに熟練しておけ」と続きます。
私の解釈では、これはつまりアメリカ流「温故知新」。ローテクを知らなきゃハイテクも絵に描いた餅。いやそれどころかかえって弊害が生じます。
Sさんの魂が入ったローテクをしっかり活かし、革新的なツールへ繋げ大きな成果とすべく頑張っていきます！
誰からも愛された正栄の永久欠番 Sさん、いままでありがとうございました。どうかいつまでもお元気で。
電話で最後お話いただいたアドバイス、胸に刻み家族を大切にし頑張りますっ！